都井岬の絶滅危惧植物 フナバラソウ

 
 
 


都井岬にはフナバラソウが自生しています。

フナバラソウ 全景

 
 
 

“フナバラソウ” の名前の由来は、この花が終わった後につける袋果(たいか・・中に種子が入っている)の
中央腹部が舟のように膨らんでいることから「舟腹」ー フナバラ ーと名付けられました。


種子散布時に袋果の割れた様子はまさに小舟のようですが、それはまた追って種の季節のお楽しみ。

フナバラソウ 花部アップ

 
 
 
(学名:Vincetoxicum atratum)リンドウ目キョウチクトウ科カモメヅル属の多年草です。
葉は対生(茎の節に2枚の葉が向かい合ってつくこと)し
裏面と茎の上部にはビロード状の軟毛を密生します。

フナバラソウ 上部
フナバラソウ  葉
 
 
 

フナバラソウの根は漢方では「白薇」として、解熱&利尿に使用されています。
最近では、おはようからおやすみまで私達を見つめてくれている黄色いライオンのあの会社が
フナバラソウのアルカロイド化合物であるフェナントロインドリジジンから、「毛成長抑制」効果を発見し
特許を取得しています。

ライオン

体毛を剃ったり抜くのではなく、そもそも「生やさせない」といった発想でしょうか。
商品化された際はお手入れの負担軽減が見込まれることから、
美容意識の高い方や、スキンヘッダーを志す方々には重用されそうです。あとお坊さんとか。

 
 
 


 
 
 


フナバラソウは全国的的に減少が報告されており、絶滅の危険が増大している種ということで
環境省&宮崎県のレッドデータブックリストに絶滅危惧Ⅱ類(VU)として掲載されている植物です。

フナバラソウ 見上げげ

彼らにとって理想的な生育環境とは、日光を遮るライバルのいない
丈の低い風通しの良い草地です。

 
 
 


都井岬では、御崎馬が年がら年中シバを食んでいます。
そうして御崎馬が、短い芝生の状態をキープするのに一役買う事で
フナバラソウにとって理想的な生育環境が整えられています。

馬とフナバラソウ

(御崎馬はフナバラソウを食べません。上記の様に薬効成分があるということは、要するに毒があるという訳で、御崎馬はちゃんと食べ分けています。)
 

御崎馬あっての都井岬フナバラソウであるというお話しでした。