ある御崎馬の事情①(H97)

 
 


都井岬では2015年11月現在、96頭(牡45頭、牝51頭)の御崎馬が複数の集団に分かれて生きています。
その集団の数は全部で20ほどあり、その内10の集団はハレム(一夫多妻)で暮らしています。
他の構成としては一夫一妻(とその子供)だったり、おす同士だったりします。
そして、各々の群れがその時その瞬間、特定の場所を移動しながら都井岬全体を利用しています。

 


本日は、その中からあるハレムをご紹介したいと思います。

0697ハレム
 
 
 


このハレムの若おすと若めすは、同じ2歳だからかいつも一緒にいます。

1374&1394
 


若おすのお母さんはこのハレムの第一夫人なのですが、若めすのお母さんは昨年11月18日夕方に亡くなってしまい、このハレムにはいません。

 
 


若おす母子&若めす母子は、もともと別のハレムに一緒に所属していました。
そして、前所属ハレム時代に若めすのお母さんが亡くなった後も、若おすとその母である第一夫人は若めすと行動を共にしてきました。
そっと近くに寄り添い、グルーミングを頻繁に行い、このハレムにも一緒に移動してきました。
それはまるで母を亡くして天涯孤独の身になった若めすを、家族として受け入れ、気遣い、慰めているかのようにも見えました。

 
 
 
 


そうやって若おすとその母である第一夫人からの愛情を一身に受けていた若めすも、今、“旅立ちの時”を迎えています。

 
0683ハレム10.31


若めすの母が亡くなった日からそろそろ1年を迎えようかという10月31日、若めすは他の独身おすと行動を共にするようになります。

 
 


実は今年の6月にも、若めすが他の集団に移動しようとした時がありました。
ただ、2日も経たずにすぐハレムに戻ってきました。
その時は、若おすとその母である第一夫人もまるで若めすのことを探すかのようにハレムを離れ、そして一緒に戻ってきたのでした。

 


今回は、若めすが新しい集団の第一夫人となってから3週間ほど経過した現在も、この独身おすの集団にいます。

 
 
 

若おすとその母である第一夫人も、若めすを送り出すかのようにハレムに留まり落ち着いて過ごしています。

0697ハレム2
 
 

このように、御崎馬の群れは日々刻々と変化していきます。
若おすもいつか母の元から離れ、このハレムを旅立つ時がやってきます。
そして、それはいつの日になるのでしょうか。

 

                                    パッカ都井岬  柳谷

 
 
 
 

馬の数だけドラマがある ポスター

 
 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です